研究課題/領域番号 |
19K14445
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
牧野 拓也 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 特命職員 (20813752)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 不安 / 強迫観念 / 子どもの行動チェックリスト / 強迫症 / 児童青年 / 構造化面接 / 観察研究 / 翻訳・逆翻訳照合 / 利用可能性 / 評価項目の検討 / 翻訳 / 質問紙 / 倫理審査 / 児童青年期 |
研究開始時の研究の概要 |
強迫症は,児童青年の1-3%に発現する精神障害である。認知行動療法と薬物療法により治療が可能であるが,適切な治療につながるには正確なアセスメントが必須である。本研究では,最新の診断基準に基づいた面接法を本邦で使用可能とすることを最初の目標とする。また,加えて様々な尺度を用い児童青年期の強迫症の予後を検討する。本研究の遂行は,児童青年期の強迫症に対するさらに正確なアセスメントと治療の一助となる。
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研究実績の概要 |
コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する不安を測定する尺度であるcoronavirus anxiety scaleおよび強迫観念を測定する尺度であるobsession with COVID-19 scaleについて日本語・青年期版の尺度特性論文を発表した。この研究では日本に住む15歳から18歳の高校生を対象に、上記尺度ならびにSpence Children’s Anxiety Scale日本語版、Kessler 6 Scale日本語版を実施し、尺度特性の検証を行った。 また、2023年1月に発表した児童青年の精神障害を評価するための半構造化面接Kiddie Schedule for Affective Disorders and Schizophrenia Present and Lifetime Version (K-SADS-PL) for DSM-5日本語版の特性検証研究で得られたデータ(K-SADS-PL DSM-5による診断および子どもの行動チェックリスト6-18歳用; Child Behavior Check List 6-18等)を用いて、強迫症を予測する子どもの行動チェックリスト項目を検証する研究を行った。後ろ向き観察研究として2023年初旬に倫理審査を受け、結果は2023年11月に行われた第64回日本児童青年精神医学会総会にて「児童青年期の強迫症を予測する子どもの行動チェックリスト(CBCL)項目の検討」と題して報告した。なお、この結果を論文化し、次年度に国際誌にて発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度中に既存情報を用いた後ろ向き観察研究の結果を論文化し発表する予定であったが、これが困難であった。倫理審査に軽微な修正を行う可能性があるが、現時点でデータ整理等は完了しており、次年度での研究完了は十分に可能である。
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今後の研究の推進方策 |
第64回日本児童青年精神医学会総会にて発表した「児童青年期の強迫症を予測する子どもの行動チェックリスト(CBCL)項目の検討」の内容をもとに、現在論文執筆中であり、2024年度中に国際誌にて発表予定である。
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