研究課題/領域番号 |
19K14456
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山市 大輔 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40836839)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 肥満 / マインドフルネス / 認知行動療法 / 糖尿病 / 生活習慣病 / 心理的介入 |
研究開始時の研究の概要 |
I マインドフルネスの状態や特性と肥満との関連を明らかにするため、前向きコホート研究を行う。II 食行動に焦点を当てたマインドフルネス的介入の治療者マニュアルの開発し、オープンラベル試験前後比較試験を介入後のBMI、ならびに肥満関連食行動の改善について効果検証する。平成32年度後半にはリクルートを開始し、臨床試験を進める。平成33年度からは、先行研究を参考に、実施可能性と効果を予備的に検証するためのサンプルサイズは37例(介入群1:対照群2)と試算し、脱落者も踏まえて、50例を対象としたランダム化比較試験を行う。
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研究成果の概要 |
日本人肥満、過体重患者におけるマインドフルネス的介入による減量プログラムの実施可能性を検討し、その有効性調査するための予備的研究を行った。2019年に日本の電気機器製造会社で働く従業員で希望する者に、本プログラムを提供した。すべての参加者がプログラムを完了し、各セッションに出席していた。参加者における有害事象はみとめなかった。この結果より、本プログラムの実行可能性、安全性が確認された。 順行法による重回帰分析の結果、介入の有無が、2023年から2019年の体重の変化に最も有意に影響する因子であることがわかった(F = 2.66, p =0.04)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満の治療および予防のゴールドスタンダードは食事と運動に焦点を当てた生活習慣改善プログラムと言われていて、短期的には効果を上げているが、長期的な体重減少とその維持に課題が残っている。その課題を克服するために、マインドフルネスを含む第3世代認知行動療法に注目が集まっている。今回の予備的な研究結果は、食べることに焦点を当てたマインドフルネスを含む第3世代認知行動療法が、日本においても、肥満患者の長期的な臨床転帰を改善する可能性を示唆している。ただし、その真の影響を評価するには、前向きの大規模研究が必要である。
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