研究課題/領域番号 |
19K14461
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
嶋 大樹 同志社大学, 心理学部, 助教 (00835788)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アクセプタンス&コミットメント・セラピー / インターネット介入 / 体験的技法 / メタファー / 文化的背景 / 大学生 / ACT / 認知行動療法 / 少数事例実験 / 情報通信技術 / ICT / マインドフルネス / 反すう / 大学生の精神的健康 / 日常生活下介入 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,精神的健康の保持増進に資するために,インターネットを介したアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の介入プログラムを開発することを目的とする。特色は,情報通信技術(ICT)を心理的支援に導入し,日常生活下でのリアルタイム介入を可能にすることで,支援の個人への最適化を試みる点にある。 本研究は,抑うつもしくは高不安傾向の大学生を対象とする。ICT支援型のACTの実行可能性の検証,プログラムの有効性の検証,手続きの精緻化,対面式とICT支援型ACTの効果の差異の検証,という手続きで進める。なお,プログラムの効果だけでなく,負担感や取組みやすさなどの社会的妥当性の評価も実施する。
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研究成果の概要 |
大学生の精神的健康の保持増進のために,インターネットを介したアクセプタンス&コミットメント・セラピーの介入プログラムの開発を目的とした。 プログラムに含まれる体験的技法に関する実験を実施し,技法に含まれる題材と対象者の文化的背景との一致が効果向上に寄与する可能性を見出した。 また,プログラム試作版を作成し,6名の学生を対象に予備実験を実施した。半数がプログラムを遂行し,概ね好意的な感想が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心理学的支援において用いられる体験的技法(メタファーやエクササイズ)において,対象者の体験と一致する主題を用いることの有用性を,実験課題の成績から支持した。 また,上記知見をもとにして,大学生の心理的健康の保持増進に寄与する介入プログラムを作成した。遂行者からは概ね肯定的な評価が得られたため,今後は広く社会への実装に向けた精緻化が必要となる。
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