研究課題/領域番号 |
19K14463
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
中川 裕美 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (60781565)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | うつ病 / 復職支援 / ワーク・ライフ・バランス / プレゼンティーイズム / マインドフルネス / うつ病による休職 / プレゼンティーズム / 職場復帰支援 / 両立支援 |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病による休職経験者が復職後に離職することなくワーク・ライフ・バランスを維持するための支援策としてマインドフルネス・トレーニングに注目し、その有効性を検証することを本研究の目的とする。 うつ病休職者は、症状の回復だけでなく、復職後も健康管理と業務遂行の維持が求められることから、再休職防止のための支援が重要課題とされている。そこで、うつ病の再発予防に有効とされるマインドフルネス・トレーニングの応用について質的調査、および量的調査の双方から明らかにし、うつ病休職者に対する効果的なワーク・ライフ・バランス支援プログラムの開発を試みる。本研究の成果は、治療と仕事の両立支援にも展開できると考える。
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研究成果の概要 |
本研究では,うつ病による休復職後のプレゼンティーイズムの予防の観点から,復職後の仕事と生活のマネジメント促進を見据えた心理的支援のあり方について検討を行った。その結果,うつ病による休職者への復職支援には,症状へのケアや業務量の配慮だけでなく,再発予防を目的としたマインドフルネスのトレーニングやワーク・ファミリー・バランスの振り返り,仕事の質的な負担軽減につながる支援が重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果,うつ病による休職者への復職支援には,症状へのケアや業務量の配慮だけでなく,再発予防を目的としたマインドフルネスのトレーニングやワーク・ファミリー・バランスの振り返り,復職時のキャリアの再構築や技術の再習得などの機会を設け,仕事の質的な負担軽減につながる支援を充実させていくことの必要性が確認された。また,うつ病による休職経験者におけるプレゼンティーイズムの要因分析を通して,復職後の支援の重要性についても検討を行った。このことは,今後の職場におけるうつ病による休職者に対する復職支援において,心理・社会的側面からの支援体制づくりの充実化に貢献するものと考えられる。
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