研究課題/領域番号 |
19K14474
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
巽 智子 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (60837988)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 第一言語習得 / 日本語 / 言語習得 / データ解析 / コーパス / 心理言語学 / 言語学 / 会話 / 動詞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は私たちがどのように言語を習得するか、その学習のプロセスを探る心理言語学研究です。日本語の動詞述語は、例えば「食べられなかった」や「行っちゃったんだね」など、様々な機能や意味を担い、内部構造が複雑です。こうした日本語の動詞述語という形態的に複雑でバリエーションの多い構造体系を対象に、最新の統計学習モデルを用いた大量の発話データの解析による探索的研究、およびその結果を検証する幼児対象の発話実験と構造プライミング実験を行い、多面的なアプローチから幼児の言語習得の単位を解明することを目指します。
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研究成果の概要 |
本研究プロジェクトの成果は、第一言語として日本語を学習する子供の言語について、文法発達の一側面を明らかにしたことである。特に、会話データの解析により、子供と大人(保護者)がどのような単位で互いの言語形式を繰り返しながらやりとりを行うかについて新たな知見を得た。特に、英語において研究が進む言語的同調について、日本語を量的アプローチで分析することで、両言語に共通する結果と、日本語に特徴的な結果を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本語の第一言語習得について、データの量的分析から体系的な理解を得るためのもので、人間言語およびその学習についての基礎的研究として位置付けられる。特に英語を中心に研究が進む分野において、言語類型的に大きく異なる日本語を研究することで、一般理論を検証することができる。 社会的意義としては、本研究は基礎研究であり、社会的活動を視野に入れたものではない。しかし言語習得プロセスの理解を明らかにする基礎的研究が、長期的に言語の理解を進め、特に言語発達における障害や言語教育に関する領域において役立つことが考えられる。
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