研究課題/領域番号 |
19K14755
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
Lee KheeGan 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任講師 (10822091)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | galaxies / cosmic web / cosmology / intergalactic medium / astrophysics / cosmological simulations / large-scale structure / astronomy / galaxy clusters |
研究開始時の研究の概要 |
We are developing the technique of intergalactic medium (IGM) tomography, which measures the absorption of light caused by hydrogen gas in front of distant galaxies and quasars. This allows us to map out cosmic structures during the 'Cosmic Noon' epoch of peak galaxy and star-formation over 10 billion years ago. We will study how the gas structures relate to the galaxies embedded in the IGM, and attempt to model how they grow together out of cosmic initial fluctuations. This will yield insights in to how galaxies in the present-day universe came to be.
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研究成果の概要 |
本プロジェクトでは、最大 100 億光年離れた遠い宇宙にある宇宙の網構造を研究しました。網構造の正確な地図を作成するために、望遠鏡からの観測データに基づいた新しい統計手法を開発しました。具体的には、実際に観測された遠方銀河の位置データを元にしたコンピューター シミュレーションを初めて作成し、そこから新しい原始銀河団の特定、さらに、その進化を予測可能になりました。 それに加えて、背景銀河のスペクトルに見られる水素吸収を利用して、遠方の銀河間ガスの3Dマップを初めて作成しました。 これらの手法により、宇宙で最初の「高温の銀河間ガス」が存在すると考えられている原始銀河団の発見が可能になりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宇宙の物質は、宇宙の網と呼ばれるフィラメント状の構造に沿って分布しています。 宇宙網内のガスと銀河の研究をより遠い過去の宇宙にまで推し進めることで、網構造内の重力不安定性の発展や、宇宙の星形成のピーク時からの銀河進化のプロセスを明らかにできます。さらに、 宇宙初期の暖かい銀河間ガスの発見は、原始的な銀河間ガスが、現在の複雑な状態に変化することも明らかにするでしょう。
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