研究課題/領域番号 |
19K14756
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
飯島 陽久 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 特任助教 (90783952)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乱流 / 太陽 / 磁場 / 光球 / ダイナモ |
研究開始時の研究の概要 |
太陽・恒星におけるダイナモ機構に関して、熱対流に伴う乱流を平均化した平均場モデルに基づき、これまで数多くの研究が行われてきた。しかし、平均場モデルで最も重要な乱流輸送パラメータは定量化されず、観測と合うように調整されていた。 本研究では、太陽ダイナモ過程の平均場モデルにおける乱流輸送パラメータを、太陽表面構造の正確なモデル化が可能な輻射磁気流体計算を用いて直接的に評価する。 本研究により、太陽ダイナモの平均場モデル研究をより定量的なものへとシフトさせ、太陽型星以外の恒星を含めた太陽・恒星ダイナモの統一的理解への貢献すると期待される。
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研究成果の概要 |
太陽ダイナモ過程の解明を目指し、熱対流に伴う乱流を模擬した平均場モデルに関する多くの研究が行われてきた。しかし、平均場モデルにおける自由パラメータである乱流輸送パラメータは、ほぼ全ての研究で、モデルと観測の整合性を保つように調整されている。本研究では、太陽表面構造の正確な近似が可能な輻射磁気流体計算に基づき、太陽表面の平均場モデルにおける乱流輸送パラメータの直接評価を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽ダイナモ問題は太陽における最古の未解決問題の一つである。黒点は強大な磁場を持ち、フレアに代表される太陽爆発現象、ひいては各種宇宙天気擾乱のエネルギー源となっている。この黒点を生み出す太陽ダイナモ機構の解明が、太陽物理学上の長年の課題である。本研究では、太陽表面の正確な近似が可能な3次元輻射磁気流体モデルを利用することで、これまで経験的に扱われてきた太陽表層のプラズマ乱流を定量的に扱う枠組みを確立することが出来た。これにより、今後の太陽ダイナモ研究の定量性と物理的理解を高めるための基盤と、より観測的な制約が少ない恒星ダイナモモデルの構築へ向けた足がかりを作ることが出来たと考えている。
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