研究課題/領域番号 |
19K14787
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 大島商船高等専門学校 (2020-2022) 産業医科大学 (2019) |
研究代表者 |
末次 竜 大島商船高等専門学校, 一般科目, 准教授 (40737334)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 惑星 / 衛星 / 小天体 / 微惑星 / 衛星形成 / 惑星形成 / 小惑星 / 惑星起源・進化 / 固体地球物理学 |
研究開始時の研究の概要 |
惑星の周りにある衛星は近年の惑星探査から非常に多様であることが明らかにされた。そのため、これらの衛星がどのようにして形成されたのか精力的に調べられている。しかし、これまでの研究の大半は、木星や土星などの地球質量よりも数百倍大きい巨大惑星の衛星が対象であり、地球質量の数十倍程度の質量の氷惑星(天王星や海王星など)の衛星系形成は不明な点が多く残っている。そこで本研究は最近の惑星形成シミュレーションによって得られた惑星周りのガスの流れをモデル化することで、衛星の材料となる固体物質の供給を調べ、天王星や海王星などの氷惑星の衛星系形成過程を明らかにする。
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研究成果の概要 |
1. 惑星大気に捕獲された微惑星の一部は、大気が散逸した後でも惑星の周りを公転する。これらの一部は現在、氷惑星の周りにある不規則衛星になった可能性がある。2. 木星衛星ガニメデの表面にあるファロウ構造と呼ばれる地形は、かつて同心円状に全球的に存在していたことがわかった。また、その中心点に150km程度の天体が衝突することで形成された可能性がある。3. 巨大惑星へのガスおよびダスト供給過程の惑星質量への依存性を調べた。ヒル圏に対する周惑星円盤への質量降着率の比は、惑星質量に関わらず、一定であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、天王星や海王星などの氷惑星の衛星形成過程を調べたが、系外惑星の質量は地球から氷惑星の間に分布しているものが多いことが知られている。そのため本研究から、太陽系外衛星をもちうる惑星の候補に対して制約を与えられることが期待される。 木星の衛星ガニメデは欧州宇宙機関(ESA)が推進し日本も参加する木星氷衛星探査計画(JUICE計画)の探査目標である。そのため、本研究の結果がこの探査により検証でき,木星の衛星系の形成と進化の解明が進むと期待される。
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