研究課題/領域番号 |
19K14924
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
秋月 拓磨 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40632922)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 漫然運転 / 注意散漫 / 不安全運転行動 / 加速度センサ / ウェアラブルセンサ / 手の動き / 行動推定 / 行動特徴 / 認知負荷 / 手首加速度 / 周波数スペクトル / 注意力 / 覚醒度 / 不安全行動 / 副次動作 / 運転支援 / 体動 / ドライバ状態 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,運転中のドライバの注意力や覚醒度の低下を早期に,精度よく検知することを目的とし,従来の心拍などの生理指標に加えて,ドライバの身体の動きに着目したドライバ状態の推定手法を提案する.このうち,本研究課題ではその基礎検証として,ドライバの注意力低下が生理指標および四肢の動きに及ぼす影響を調査し,またその変化を検出するための基本アルゴリズムを検討する.このことによって,ドライバの注意力低下を早期に,精度よく検知するための定量指標の確立をめざす.
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研究成果の概要 |
ドライバの安全運転支援を目的とし、手の動きに基づいて運転中のドライバの注意力低下を評価する指標と、その検出アルゴリズムの構築に取り組んだ。提案手法では、手首部に装着した慣性センサを用いてドライバの手の動きを手先加速度として検出する。検出した手先加速度から、眠気やわき見、ナビ操作などのドライバの注意を逸らす行動・動作・心的状態の発生を機械学習の方法を用いて捉えられることを示した。その結果、本研究で目標とした注意力低下指標の提案とそのドライバ状態推定への応用についての成果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドライバの注意力低下が手の動きに及ぼす影響を調査し、その変化を検出するためのアルゴリズムを検討した。無意識的な手の動きの変化を指標化し、注意力低下のような人の内的状態の変化を予測できる可能性を示した。また、提案手法はステレオカメラや車載センサを用いることなく、小型・安価な設備で実現可能である。このことから、本研究をさらに展開することで、ドライバの心身状態を低コスト・低負荷に計測する技術として、安全運転支援やバス・トラック等の交通・物流における安全運行への活用を期待できる。
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