研究課題/領域番号 |
19K14932
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
|
研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
寺島 孝明 科学警察研究所, 交通科学部, 主任研究官 (70623354)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 交通事故 / 幼児同乗自転車 / 三輪自転車 / 衝突 / 頭部傷害 / 傷害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、子供や高齢者の利用が想定される幼児同乗自転車、三輪自転車などの一般的な一人乗りの二輪自転車とは異なる自転車の交通事故実態の解明を行う。 研究では、交通事故統計データを分析し、マクロ的な視点から事故が多く発生する状況などの事故の特徴を明確にする。また、自動車と自転車の事故を再現した実車衝突実験を行い、ミクロ的な視点から自転車乗員ダミーと車両や路面との衝突状況を明らかにし、予想される傷害の検討を行う。 以上のようにマクロ的、ミクロ的な視点から事故実態の解明を行うことで、問題点が明確になり、安全教育や安全技術の検討が推進され、事故の低減、被害の軽減が期待される。
|
研究成果の概要 |
自動車対幼児同乗自転車の事故,自動車対三輪自転車の事故における乗員および自転車の挙動,傷害リスクを明らかにすることを目的として研究を行った. 幼児同乗自転車の衝突実験から,路面衝突において自転車同乗幼児の頭部傷害のリスクが高くなる傾向が示された.また,ヘッドレストのある幼児用座席を用いてシートベルトを着用することで,頭部の路面衝突時にヘッドレストが介在することで路面と頭部の直接の衝突が防がれて,安全性が高くなることが明らかとなった.三輪自転車の衝突実験から,路面落下時に自転車乗員と自転車が干渉して,乗員の飛翔滑走距離が長くなる場合があることが示された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,自動車と幼児同乗自転車の事故,自動車と三輪自転車の事故を模擬した実車衝突実験を行い,事故時の乗員および自転車の挙動,傷害リスクを明確にした.研究成果は,これまでの一般的な一人乗りの二輪自転車の交通事故対策では検討されていなかった,幼児同乗自転車,三輪自転車に適した安全教育や今後の自転車乗員の保護技術・保護試験法の研究,開発における土台になると考えられ,子供や高齢者の更なる交通安全対策につながると考えられる.
|