研究課題/領域番号 |
19K14953
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分20020:ロボティクスおよび知能機械システム関連
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研究機関 | 大阪産業大学 (2021) 一関工業高等専門学校 (2019-2020) |
研究代表者 |
伊藤 一也 大阪産業大学, 工学部, 准教授 (40804985)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乗り物酔い / 自動運転 / 車線変更 / ドライビングシミュレータ / ロール角 / 応答遅れ / 心拍 / 周波数 / 周期 / 振動 |
研究開始時の研究の概要 |
自動運転技術を搭載した自動車が普及する過渡期において、ドライバーが他の乗員と同様に、常に車両挙動に対して受動的となり乗り物酔いが生じやすくなる可能性がある。一方、視覚情報はドライバーの脇見を誘発する懸念があり、触覚のように脇見を誘発しにくい手段を用いることが重要である。 本研究では、ドライバーに自動運転制御の意図を振動で告知することで、乗り物酔いを低減する効果を有する新技術の確立を目的とする。 ①ドライビングシミュレータ(DS)を用いた自動運転における乗り物酔い要因の特定 ②自動運転制御の事前告知に対する振動提示方法の検討 ③DSと自動運転模擬車両を用いた振動提示の乗り物酔い低減効果の検証
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研究成果の概要 |
本研究の結果,自動車の自動運転技術による自動車線変更においては,車体設計に起因する応答遅れ,ロール角度,ロール角速度によって乗り物酔いが生じやすくなる可能性があることが示されたといえる.しかし,自動運転車両の車線変更に関する事前告知に振動を用いた際,事前告知なしが事前告知ありの他条件よりも明らかに乗り物酔いが小さい結果となった.そのため,自動運転車両の運動制御を振動で事前に告知する際には,搭乗者の乗り物酔いにつながる影響を考える必要があると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
【学術的な意義】車線変更時の乗り物酔いを引き起こすロール運動の角速度と最大角度,視覚情報と体感情報の時間差の目安を示した.また,自動運転車両の事前告知にシート座面の振動を提示することはかえって乗り物酔いを引き起こす知見が得られた. 【社会的な意義】完全自動運転車両の実現に向けて,車両運動性能とインターフェイスの提示方法に関する目標値を示すことで,新たなモビリティの開発が活発になると考えられる.
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