研究課題/領域番号 |
19K14982
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
久野 大介 大阪大学, 工学研究科, 助教 (40802088)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 光ファイバ通信 / 全光信号処理 / 波長変換 / 四光波混合 / 光ファイバ伝送 / 全光波長変換 / デジタルコヒーレント / 全光ネットワーク / 非線形光学効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,遠隔制御光を用いた全光ノードの実現及び検討したノードによる全光ネットワークの設計方法の確立を目的とする. ノードにおいて電気処理を介さない全光ネットワークでは,ノードにて波長変換を行う.信号光とは異なる波長の制御光用光源をノードに備え,光ファイバ中の非線形光学効果と呼ばれる現象を利用して,波長変換を行う.このため,全てのノードに制御光用光源が必要となる. 本研究では,一部のノードに制御光用光源を集約し,他ノードには遠隔地から制御光を送信することで,波長変換を行う.このとき,制御光の信号歪みの解析を行う,また,全光ネットワークにおける制御光用光源を搭載したノードの配置方法を検討する.
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研究成果の概要 |
本研究では,ネットワーク全体のポンプ光源数の削減を目的とし,ポンプ光源を一部のノードに集約可能な遠隔制御型波長変換技術を提案する.コア・メトロネットワークについて計算機シミュレーションによりポンプ光が光ファイバ中を伝搬した際に発生する信号歪みが波長変換光に与える影響を解析する.AMCN について光ファイバ伝送実験によりポンプ光が光ファイバ中を伝搬した際に発生する信号歪みが波長変換光に与える影響を解析,そして,ポンプ光源数の削減率を最適化問題を解いて明らかにし,これらの結果から提案技術の実現可能性を示す.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コア・メトロネットワークでは,波長資源の高効率利用を目指して波長分割多重(WDM)方式が導入されているが,波長スロットのフラグメンテーションが課題となっている.効率的なデフラグメンテーションのために,全光波長変換器(AOWC) の導入が望まれているが,AOWC1台あたりに狭線幅な光源が必要となる.本研究成果は,このAOWCで使用するデバイス点数の削減を目的とし,まずは高価な狭線幅レーザの数を削減する手法の検討を行った.全光ネットワーク構築時のネットワーク全体の低コスト化に向けた先駆的な検討の一種であるといえる。
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