研究課題/領域番号 |
19K15075
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
重藤 迪子 九州大学, 人間環境学研究院, 助教 (90708463)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アウターライズ / 千島海溝 / 日本海溝 / 震源特性 / 短周期地震動 / アウターライズ地震 / スラブ内地震 / 根室沖 / 強震動 / 短周期レベル / 地下構造 / 強震動予測 / 長周期地震動 / 広帯域強震動予測 / 伝播経路特性 |
研究開始時の研究の概要 |
海溝よりも海側のプレート内で発生するアウターライズ地震は,主に津波による被害が想定されるが,既往研究からは,大規模なアウターライズ地震が発生した場合,その強震動は短~長周期に固有周期を持つ建築物に対して重大な影響を及ぼす可能性がある.アウターライズ地震はその発生領域が陸域から離れていることや発生頻度から,強震動予測を行うためのパラメータ設定に関する情報の蓄積が不十分であり,その強震動予測手法は確立していないのが現状である.本研究では,海域・陸域で観測された地震記録を解析することで,その震源特性,伝播経路特性を明らかにし,アウターライズ地震の広帯域強震動予測手法を開発するものである.
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研究成果の概要 |
海溝外側の沈み込む前の海洋プレート内で発生するアウターライズ地震における強震動予測の高精度化を目的に,日本海溝~千島海溝周辺で発生するアウターライズ地震の震源特性の検討を実施した.同領域周辺で発生したプレート境界地震,スラブ内地震,アウターライズ地震の強震記録を対象に,S波コーダスペクトル比法およびスペクトル分離法をそれぞれ適用して震源特性を評価し,プレート境界地震と比較してスラブ内地震とアウターライズ地震の短周期地震動の強い励起傾向を確認した.また,アウターライズ地震の強震観測記録数は少ないが応力降下量は震源深さが深くなるにつれて大きくなる傾向が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年東北地方太平洋沖地震以降,東北地方太平洋側の三陸沖では大規模なアウターライズ地震の発生が指摘されている.海溝外側の沈み込む前の海洋プレート内で発生するアウターライズ地震では,陸域の観測点から離れており,またその他の地震タイプと比較して,観測記録の蓄積が十分でないため,その研究例はまだまだ少ないのが現状であるが,その広帯域強震動特性の評価は重要である.
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