研究課題/領域番号 |
19K15107
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 日本大学 (2021) 東北大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
川崎 洋輔 日本大学, 工学部, 講師 (90751793)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 交通状態推定 / 交通流理論 / 経路選択 / データ同化 / プローブデータ / 車両感知器 / 状態推定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,センシングデータと交通流理論の融合により,実社会のネットワークの交通状態を推定する状態空間モデルの開発を目的とする. これまでに開発したモデルは,(1)ネットワーク規模拡大に伴い,パラメータ数が急増し,計算負荷が高くなる,(2)推定精度が経路選択モデルの適切性に依存するという2つの問題がある.よって,本研究では,(1)モデルパラメータ削減法および(2)実社会のドライバーの経路選択行動のモデル化を研究する.開発したモデルは,実社会ネットワークに適用し,精度検証する.
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研究成果の概要 |
本研究では,センシングデータと交通流理論の融合により,実社会のネットワークの交通状態を推定する手法の開発を目的とする. 交通管制では,ネットワーク情報を収集し,交通状態をモニタリングした上で,交通制御や情報提供を行うことが重要である.これまでの研究では,単路部(一次元)における交通状態推定は行われていたが,面的に広がるネットワークの交通状態推定は行われていなかった.よって,ドライバーの経路選択行動を考慮した交通流モデルとセンシングデータを組み合わせてネットワーク交通流を表現するモデルを開発した.実社会のネットワークを対象にモデル検証した結果,精度良く状態推定していることが確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,従来の単路区間(一次元)の交通状態推定手法を二次元ネットワークに拡張し,経路選択率と整合的な交通状態とモデルパラメータを同時に推定するものであり,学術的新規性が高く,今後のネットワークワイドな交通状態推定の学術的な発展に貢献している. また,日常的な渋滞の把握に加えて,事故・災害やオリンピック等の事前にパラメータ学習が困難な非日常時の交通状態推定にも応用可能であり,多様な場面での交通マネジメントに貢献できるので,社会的な有用性も高いと考える.
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