研究課題/領域番号 |
19K15115
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
片岡 由香 愛媛大学, 社会共創学部, 講師 (20747307)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 中間組織 / コミュニケーション / アーバンデザイン / 公共ガバナンス / 関係性理論 / メタフレーム / 公共デザイン / 媒介者 / 空間デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
近年、まちづくりや社会資本整備などの公共政策決定プロセスにおいて、「中間組織」と呼ばれるプレイヤーが、立場、考え方が異なる多様な関係者の間で、重要な媒介的役割を果たしている。本研究では、多様なプレイヤーが参画する公共ガバナンスの本質が「コミュニケーション」にあると考える。Sperber and Wilsonによって提唱された関連性理論を拡張して、コミュニケーションを有効に機能させるための新たな解釈フレーム(メタフレーム)を形成する役割を担う主体としての中間組織に注目する。その上で、中間組織の事例に基づき「中間組織がメタフレームをどのようにして形成しているのか?」を明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
本研究は,多様なプレイヤーが参画する公共ガバナンスの本質が「コミュニケーション」にあると考え,Sperber and Wilsonによって提唱された関連性理論(relevancy theory)を拡張し,コミュニケーションを有効に機能させるための新たな解釈フレーム(メタフレーム)を形成する役割を担う主体としての中間組織に着目した.また、関連性理論に依拠しながら,コミュニケーションの媒介者の存在意義をメタフレームという概念を導入して媒介者が存在するコミュニケーションメカニズムを形式的に表現することを目指した.「松山アーバンデザインセンター」を研究対象とし,メタフレームの存在について考察を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中間組織の役割、機能について、普遍性の壁に直面する事例/経験ベースのアプローチを超えて、理論的な道具立てを持って普遍的知見を導くことを試行した点に学術的意義がある。また、中間組織の役割、機能に関する理論的知見に基づき、中間組織の規律づけ及び中間組織の価値の社会的認知を高めるという実践的研究としての社会的意義を有する。
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