研究課題/領域番号 |
19K15144
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 国立研究開発法人建築研究所 |
研究代表者 |
中島 昌一 国立研究開発法人建築研究所, 構造研究グループ, 主任研究員 (90734210)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | CLT / 接合部 / 構造設計法 / 降伏耐力 / 終局耐力 / 初期剛性 / 引張接合部 / せん断接合部 / せん断 / 降伏体力 / ドリフトピン / 集合型せん断破壊 / 混構造 / 荷重変位関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、中高層建築物において、木材(W)をコンクリート部材(RC)や鋼材(S)と併用して構造躯体に使用することを大きな目標とする。中でも木材(W)と他材料(RC、S)の接合部の抵抗機構を解明し、荷重変形挙動と破壊に関して定式化することを目的とする。対象とする接合部は、施工が容易で高耐力化・高剛性化に適したボルトやドリフトピンといった機械的接合具で、理論式の誘導、画像解析等を用いた実験や解析による検証を実施し、ボルト等の任意の配置手法、剛性・荷重の評価手法を理論的に体系化する。
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研究成果の概要 |
鋼板挿入ドリフトピン接合は、集成材構造等において広く使用される。鋼板と丸鋼、スリット加工と先穴加工された木材を組み合わせたシンプルな接合であり、製材や集成材を用いた場合については、構造設計に求められる初期剛性、降伏耐力、最大耐力等の特性値の算定法も確立されている。ここでは、母材をCLTとしたドリフトピン接合部について、引張力を受ける接合部、及びせん断力を受ける接合部について、それぞれ最大耐力、降伏耐力、初期剛性について体系的にまとめた。まとめられた設計法は、モーメント抵抗試験及びせん断試験により検証された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中層大規模木構造の普及に従い、汎用的なCLTパネル端部の接合部設計法の整備が急務となっている。本研究は、扱いやすい形で、汎用的な CLTパネル端部の接合部設計法を提案するという意味で、社会的意義の大きい研究である。木質構造の設計者だけでなく、一般的な構造の設計者に設計法を利用してもらうことで、CLTの普及につながると考えられる。
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