研究課題/領域番号 |
19K15148
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鵜飼 真貴子 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (90813189)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | デシカント空調機 / 再生可能エネルギー / 性能評価 / デシカント / 冷温同時取出GHP / 井水の直接利用 / GHP / 冷水・温水同時取り出し / 自然エネルギー利用 / 自然エネルギー / エネルギー性能 / 室内環境評価 |
研究開始時の研究の概要 |
デシカント空調機には、冷熱源及び温熱源の両者が必要となりそのシステムが多岐に渡るため複雑な構成ゆえに、一元的な評価方法がないこと、省エネルギー性の観点からの評価が不足していること、デシカント空調機採用による室内環境の向上が評価されていないことが問題である。本研究は、事務所ビルを対象に、実測及びシミュレーションを通じて、デシカント空調機と冷温熱源を含むトータルエネルギーシステムの設計方法、運用方法及び評価方法、さらにデシカント空調システムを採用することによる室内環境評価を行うことで、省エネルギー性と室内環境の両者からアプローチするガイドラインを作成する。
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研究成果の概要 |
本研究は、除湿処理に特化したデシカント空調機を対象に、熱源を含むトータルエネルギーシステムとしての評価及び室内環境評価を、シミュレーション及び実測を通じて行った。まず、デシカント空調機の設計においては、負荷分担の違いによる必要送水温度(冷水、温水)を、デシカント空調機の内部状態とともに整理した。また、太陽熱や井水といった再生可能エネルギーの活用拡大に向けた検討を実施し、デシカント空調機での太陽熱及び井水の活用可能性を示した。また、実測では、デシカント空調機への送水冷水温度の高温化に伴う熱源機の性能向上及び室内環境への影響を精査した。室内環境を悪化させず、システムの効率向上の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は除湿処理に特化したデシカント空調機を対象に、熱源を含めたトータルエネルギーシステムとしての設計手法や運転改善手法を展開した。省エネルギーポテンシャルのある設計手法や再生可能エネルギーの活用拡大に向けた検討は、建物でのエネルギー消費量を削減することに大きく貢献できる。また、実運転によるデシカント空調機を含むトータルエネルギーシステムとしての運転改善効果及び室内環境への精査について、この一連の手法は他建物に適用できるものであり、デシカント空調機を採用する既存建物への応用ができる。
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