研究課題/領域番号 |
19K15152
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 国土技術政策総合研究所 (2020-2021) 国立研究開発法人建築研究所 (2019) |
研究代表者 |
熊倉 永子 国土技術政策総合研究所, 都市研究部, 主任研究官 (90716135)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | SNSデータ / 暑熱環境 / Twitter / 人流ビッグデータ / 温冷感 / 熱中症 / 人流データ / ツイッター / 温冷感申告 / ジオタグ / 都市熱環境 / 熱中症搬送者数 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、人々が生活の中で感じる温冷感を対象とした新たな指標の開発を目指している。都市生活者が投稿したジオタグ付きTweetデータの中から、暑さや涼しさを表現した短文や写真データを抽出し、投稿された場所や時間の特徴を明らかにする。また、投稿が集中する場所について、実測とシミュレーションによる物理的な熱環境の実態や、空間用途及び人口統計データ等との関係から、都市生活者が感じる暑さや涼しさとの相違を分析する。その結果をもとに、都市生活者が感じる暑さや涼しさのパターンを明らかにし、暑熱に対する適応策を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、代表的なSNS(Social Networking Service)であるTwitterに着目し、人々の暑熱に対する応答や行動について、東京23区で投稿された「暑い」を本文中に含むツイートを分析した。投稿数と気温は相関があるが、月別に見ると同じ気温でも投稿数が異なり、暑熱順化の影響が示唆された。投稿場所や時間帯、共起語からは、人々の行動に伴う暑さの傾向を明らかにした。これらより、都市生活者が実感しやすい暑熱対策の立案根拠としてSNSデータの活用可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的なアンケート調査だけでは取得が難しい、あらゆる時間帯や場所における都市生活者の暑熱に対する応答や行動を、SNSデータや人流ビッグデータを用いることで把握する点は、ヒートアイランド研究の新たな手法による取り組みという観点から学術的に意義がある。また、暑さを感じる人々の分布は、都市の熱的脆弱性として捉えることもでき、地域の気候変動適応計画等、暑熱対策推進のための科学的エビデンスに寄与し、社会的意義がある。
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