研究課題/領域番号 |
19K15169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
水谷 晃啓 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20709919)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | スケッチインターフェース / 対話的デザイン / デジタルファブリケーション / 3Dモデリング / 教育効果 / デザイン支援システム開発 / デザイン支援システム / 建築教育 / デジタルデザイン / 建築設計 / 椅子デザイン / デジタル・ファブリケーション / Fab施設 / モノづくり支援 / 体験型イスづくり / 木育 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、個人利用可能なモノづくり施設(本研究ではこれを「Fab施設」と定義する)に対する期待がより高まってきていることから、本研究はモノづくりを核として形成されるコミュニティの特性やその形成プロセスに着目し、Fab施設に必要な機能や空間について明らかにする。モノづくり支援手法を用いた実証実験として地域の異なる複数のFab施設にて「体験型イスづくりWS」を行い、そこで形成されるコミュニティに対する分析・考察を行なったうえで、全国に設置されるFab施設の動向実態とFab施設の計画要素(空間・機能・社会的役割等)に関する一般性と地域特性の双方を明らかにする。
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研究実績の概要 |
コロナ渦の影響から当初の計画通りワークショップやフィールドワークを伴う研究実験が実施できなかったことから、2020年度、2021年度にかけて研究計画を変更した。変更後の主要な研究目的である「スケッチインターフェースを用いたデザイン支援システムの開発とその効果の検証」のうち、2021年度までにスケッチインターフェースのデザイン入力システムの改良が完了したため、小学校高学年に対する実験を行った。実験は、①デザイン思考のフレームワークで示される5つのステップのうち共感、定義、概念化に関わる部分を教示によって示し、理解度テストを用いて教示の有効性を確認する、②試作、テストに関わる実験を実施しビデオによる記録とWebサーバーに保存されたログデータから修正時間、修正回数等の算定、から構成した。②では、a. スケッチインターフェースを用いたデザイン入力、b. 3DCAD上に3次元描画で表示される全体形態から結果の確認、を通して意図した形態、椅子のデザインに辿り着くまでa, bの作業が行われる。このスケッチインターフェースデザイン支援システム内におけるデザイン生成においてデザインが決定した後、加工・組立てを行い、試作を完成させ、それに対する評価をアンケート調査と合わせて分析を行った。 上記の成果を「超異分野学会 豊橋フォーラム2022」においてポスター発表を行った。また、研究成果が新聞報道記事として紹介された。さらに、これまでの研究活動とともに、本研究における現在までの研究活動内容および成果を大学が発行する英文の研究広報誌にて紹介した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の研究計画の複数の地域、施設を使って市民に対するワークショップを実験として行う予定を、コロナ禍の活動抑制から研究計画、予定を変更した。計画変更後の小学生を対象としたワークショップを伴う実験は、感染拡大防止に配慮しながら実施することで概ね予定通り進んだものの、当初計画の達成目標からすると2021年度までの遅れを取り戻すまでに至らなかった。そのため、やや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に小学生を対象に行った実験で明らかとなった傾向の確認、また、分析をするうえでまだ不十分であった実験結果をより詳細に考察できるように、追加の実験を行う。また、大学生を対象とした同様の実験を実施することで、より本格的なデジタルファブリケーションによるものづくりに有効なツールと成りうるか検証を行う。
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