研究課題/領域番号 |
19K15170
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 長岡造形大学 |
研究代表者 |
北 雄介 長岡造形大学, 造形学部, 准教授 (40723482)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 都市の様相 / 街路構成 / 街路構造 / 空間認知 / 可視化 / 街路空間 / 歩行実験 / ヘッドマウントディスプレイ / 都市景観 / 街路幅員 / VR / 街路幅 / バーチャルリアリティ |
研究開始時の研究の概要 |
現在、雰囲気や地域らしさといった都市の質的な側面に対する関心が高まっている。しかしその全体性や複雑性ゆえに、測定や分析の方法論は確立されていない。本研究では、都市の全体的な在り方を「様相」という概念で捉え、街路空間の様相を、心理的側面と物理的側面の両方から、かつ定量的・定性的に解明する。具体的には国内10都市における代表的ルートの全方位映像を被験者に示し、印象を話してもらうことで心理的様相に関するデータを取得し、そのルート周辺の建物や交通量を測定することで物理的様相を知る。そしてこれらを分析することで、都市の様相を総合的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
さまざまな都市がもつ独自の様相(雰囲気や佇まい)を、街路空間に着目して解明するための方法論を確立し、国内20都市において実際の分析を行なった。街路の幅員や方位などの配合を「街路構成」という概念で捉え、それを定量的な方法で可視化することができた。また各都市の広い範囲の中から代表的な街路を抽出し、そこで撮影した全方位映像を被験者に提示し、どのようなことを感じ取るかを調べるための実験の方法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市の様相(雰囲気や佇まい)は、都市の全体性や複雑性に深く関わる漠然とした概念である。このような性質ゆえに、都市の様相はそのデザインをすることが非常に難しいばかりか、客観的に測定・分析する方法さえ確立されていない。本研究では街路空間、特にその幅員や方位などの構成に着目することで、都市の様相を定量的に可視化することができるようになった。居心地のよい都市のデザインに、街路の視点からアプローチするための、重要な基礎研究となる。
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