研究課題/領域番号 |
19K15174
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 九州大学 (2021) 大阪市立大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
蕭 耕偉郎 (蕭 コウ偉 / 蕭 コウジ) 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (30796173)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 都市公園 / 回遊性向上 / 設置管理許可制度 / 回遊行動 / 芝生広場 / てんしば / 回遊性 / パークマネジメント / 天王寺公園 / 回遊調査 / Park-PFI / サードプレイス / 利用者実態 / 追跡調査 |
研究開始時の研究の概要 |
都市公園では近年、Park-PFIや指定管理者制度など「PPP型再生手法」が導入されている。本研究では、①利用者実態に基づくサードプレイス機能の定量的把握の可能性、②PPP型再生手法とサードプレイス機能との関係性、を仮説に東京と大阪の都市公園を対象に実証を進める。2019年度に各事例での異なる再生手法の管理運営の実態把握を行い、再生手法が異なる都市公園での利用者実態把握のための予備調査を実施する。2020年度は同様の手法により本調査を行う。2021年度は、以上の調査結果に基づく空間分析とデータ分析から仮説を検証し、異なる再生手法によるサードプレイス機能への影響を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究は、大阪市の主要な都市公園である天王寺公園エントランスエリアへの管理許可制度(IMP)の導入に伴って整備された「てんしば」におけるパークマネジメント(PM)の成果について評価を試みた。IMPの導入によるPMとしての成果やその財務的効果は、アンケートによる公園利用者の特性把握や公園利用者への観察調査に加え、事業実績データ分析に基づいて評価が行われた。その結果、「てんしば」と類似した規模・歴史経緯を有するもIMPを導入していない都市公園である住吉公園との比較から、「てんしば」の主な利用者は若年女性であり、芝生広場での平均滞在時間は住吉公園よりも2分以上長く、より効果的な回遊性向上がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近年の少子高齢化、地方財政の困難に直面する中、新たな都市公園の在り方を模索するために、民間活力を取り入れた新たな設置管理許可制度に基づいて天王寺公園の中央に新たに整備された芝生広場である天王寺公園エントランスエリア「てんしば」に着目し、その評価を主軸に置きつつ、既存の指定管理制度のもとで運営されている都市公園である住吉公園との比較を行うことにより、民間活力に基づいた都市公園再生手法による都市公園への回遊性向上や、財政的な持続性に対する効果を確認することができた。以上の結果から、新たな公園再生手法としての設置管理許可制度の有効性が確認されたといえる。
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