研究課題/領域番号 |
19K15178
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高嶺 翔太 早稲田大学, リサーチイノベーションセンター オープンイノベーション推進部門, 次席研究員 (20788559)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | まちの居場所 / 地域的処方 / 社会的処方 / 地域課題 / Community Hub / サードプレイス / まちづくり / 居場所 / 形骸化 / 私的側面 / 公的側面 / 地域格差 / コミュニティ・カフェ / 協働 / 地域資源 / まちなかの居場所づくり / 公的事業 / デザインコーディネート / コミュニティ |
研究開始時の研究の概要 |
空き家・空き地発生、中心市街地衰退等様々な地域課題が発生している実態に対し、医療・福祉関連団体が「まちの居場所」の運営等を通して地域資源を活用し、住民の「個々人の健康増進」とまちの「地域課題の解決」に寄与し、それらの相乗効果を生み出す事を「地域的処方」と呼び着目する。この「地域的処方」の特徴は、近年高まりを見せる健康意識を背景に、それまで地域課題に関心を持たなかった人々、特にシニア世代の地域社会への参画を促すことが挙げられる。研究の目的は①:「地域的処方」の枠組み設定、②:「地域的処方」進展プロセスの可視化、③:「地域的処方」促進要因の解明、④:「地域的処方」促進に向けた研究成果の実践的検証。
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研究成果の概要 |
本研究では、医療・福祉関連団体の活動を通した「個々人の健康増進」と「地域課題の解決」、そしてそれらの相乗効果を総体的に「地域的処方」と呼び着目している。そして個別事例がまとまりを持たずに散見されている状況に対して、その実施方法を理論化することが必要であると認識している。このことに対処するために、地域的処方の実践拠点となる「まちの居場所」に注目し、多数の事例調査・分析を実施した。そして「まちの居場所」の持続的運営のためには、その私的側面と公的側面の両立が重要であることを解明した。そして「まちの居場所」の私的側面・公的側面によって説明される、まちの居場所の持続的運営のモデルを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日、超高齢・人口減少社会の中で、空き家・空き地発生、中心市街地衰退等様々な地域課題が発生している。一方、個々の健康寿命延伸のため、特にシニア世代(自立高齢者層)を中心に、交流の増加が求められている。このような状況に対して医療・福祉事業に関わる団体が、シニア世代の住民に対して積極的に地域社会との関わりを提供する事例が増加している。そして一部の事例は地域課題の解決にまで寄与している。本研究はこのような個人の健康増進と地域の課題解決が、相乗効果をもちながら進む現象に着目している。今研究の構築した理論に寄って、このような現象に対する理解が進み、個人の健康増進と地域の課題解決が進むことが期待できる。
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