研究課題/領域番号 |
19K15179
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小松 萌 早稲田大学, 理工学術院, 助教 (80822139)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 都市農業 / 都市農地 / 農的空間 / 計画指標 / 空間形態 / 住生活 / 市街地構造 / 計画的介入モデル / 評価軸 / 農住混在 / 都市基盤 / 転用実態 / 地域関与 / 存続 / 都市農業関連制度 / 市街地整備 / 地域協働 / 都市ストック |
研究開始時の研究の概要 |
近年、都市農業の重要性が広く認識され、その保全が活発化している。人口減少・少子高齢化時代における日本では、単なる農地の面積維持に留まらず、生産的営みとそれを支えるコモンズとしての都市農業をどのように都市の中に計画し運営していくのか、その手法が必要である。 そこで本研究は、都市の空間・社会的要素が都市農地や都市農業に与える影響を解明し、コンパクトな都市へと再編成するための今後の都市農業の計画・運営手法を考究することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、都市住民による農地の多面的な利用を通して住生活の質の向上を実現する社会全体の資本である「農的空間」を、今後の都市の中で農地があるべき姿の1つとして捉え、農地が宅地や住宅などの建物と共存する市街地像のための農的空間の計画指標と、それらを用いた計画的介入の方法を明らかにしたものである。本研究では、「農地の区画規模」「接道街路の幅員」「接道面数」「囲み度」「歩行率」「用途の混在度」「囲み度の混在度」の7つの農的空間の計画指標を構築するとともに、これらの計画指標を用いた3つの農的空間の計画的介入モデルを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発する農的空間の計画手法は、都市の重要な課題となってくる空き家や倉庫、高架下などの都市ストックの再生・利活用にも応用が可能であり、既存の農地だけでなく様々な住宅系市街地の整備に大きな影響を与えることができ、今後の都市空間に与える意義は大きい。また、本研究は都市住民による農地の多面的な利用を支える仕組みの構築を通して都市における日常生活の質の向上を目指すものである。農的空間は社会的結束力の低下、若者たちの幻滅、精神状態の悪化などの重大なグローバルリスクへの対応策ともなり、本研究は精神的な充足感や幸福感を得られる都市居住の実現に大きく貢献することができる。
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