研究課題/領域番号 |
19K15184
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 総務省消防庁消防大学校(消防研究センター) |
研究代表者 |
藤井 皓介 総務省消防庁消防大学校(消防研究センター), その他部局等, その他 (10759575)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 避難行動 / 避難誘導 / 大規模施設 / 空間 / 誘導灯 / サイン / 滞留 / 群集 / 経路選択 / 空間行動 / 混雑 / 滞留密度 / VR |
研究開始時の研究の概要 |
現在の建物の避難計画、避難誘導対策は、建築基準法および消防法により独自に定められている。大規模施設に対応した誘導灯の設置方法および人的誘導方法は確立されておらず、これらを用いた避難誘導対策について避難計画では反映されていない。本研究は、避難誘導対策の実態把握、ならびに人的誘導および誘導灯による避難誘導効果の把握を通じ、大規模施設について、現在の避難計画および避難誘導対策では調整されていない、包括的な避難誘導方法を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、現在の避難計画では想定されていない施設計画を考慮した避難誘導方法の検討を目的とした。大規模施設の避難時における人による誘導方法と誘導灯の設置方法の現状と課題を調査するとともに、実験に基づき誘導灯と人的誘導が経路選択行動に与える影響を実証的に把握した。その結果、大規模施設において誘導灯のみならず人的誘導が必要となること、誘導方法のほか進行先通路の幅や混雑状況が避難者の経路選択に影響を与えること、進行先の状況により経路選択が異なることを前提として避難誘導方法を検討する必要があること、経路状況と誘導方法両方の考慮が避難誘導による安全性確保において重要となることなどを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
建築設計時に作成される建築基準法の施設計画と消防法の避難誘導対策は、管轄する行政機関が異なることもあり別個の枠組みの中で計画、実施されており、避難計画については双方を統合した基準や対策がない現状がある。特に、人による誘導と誘導灯を組み合わせた避難誘導について、避難計画では想定されていない。 本研究は、避難計画で想定されていない進行先の空間状況と誘導灯および人的誘導による誘導方法の組み合わせが避難者の経路選択行動に与える影響の把握、およびこれに基づく避難誘導方法の検討を通して、施設計画と避難誘導対策の両者を横断した安全性の高い避難計画を作成するための基礎資料となる知見を提供できた。
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