研究課題/領域番号 |
19K15186
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 京都美術工芸大学 (2021) 千葉大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
江本 弘 京都美術工芸大学, 建築学部建築学科, 講師 (10831422)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 近現代建築史 / ビッグデータ / 自然言語処理 / グローバル・ヒストリー / 近代建築史 / 世界史 |
研究開始時の研究の概要 |
「新しい世界史」の構築のためには、まず敵(=過去に書かれた近代建築史)を知ることが大事です。現在のわたしたちが常識としている近代建築史観は、どのような過程をたどってわたしたちの常識となったのか。またその常識は、他の知的背景をもつ同時代人に、はたして常識として通用するのか。本研究はこのような問題設定から、ビッグデータ分析を歴史学に応用しながら、これまでの「近代建築史」のできかたを「世界史」として再提示します。
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研究成果の概要 |
本研究は、文献史学の効率化およびヒューリスティック(発見的)な研究の促進を目的に、固有名詞の探索・登録、一括検索、検索結果の整理・分析を一体的に行うアプリケーション「EQstora」の開発にあてられています。本研究ではまず、主な分析対象を建築史の通史書に設定しています。任意のローマ字文書データに含まれる、人名を中心とした固有名を高精度で探索できるようになりました。また、ここに登録された固有名を複数の文書データに対して再検索にかけ、各建築史書が言及する内容を一体的にグラフ化し、それぞれの歴史記述の傾向が俯瞰できるようになりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでにさまざまな時期、地域、言語で出版されてきた建築史書の記述のトレンドや影響関係を明らかにするための、初歩的な「道具づくり」の研究です。それらのおびただしい数の歴史書には、それぞれ多くの固有名(人名、建物名など)が含まれていますが、それらをすべて人力で整理するのは不可能です。自動的で精度の高い固有名詞の抜き出し、固有名に関するスムースな情報登録、そして登録された語句の横断的な分析・図示が可能になることで、「建築史学史」研究の飛躍をもたらします。
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