研究課題/領域番号 |
19K15195
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 東北大学 (2020-2022) 明治大学 (2019) |
研究代表者 |
市川 紘司 東北大学, 工学研究科, 助教 (60757855)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 戦後建築史 / 植民地建築 / 冷戦 / ポストコロニアル / 中華民国 / アジア / 戦後 / 社会主義 / 大阪万博 / 中華民国館 / 西山夘三 / 中華人民共和国展覧会 / 台湾 / 建築家 / 近代建築 / 台湾建築史 / アジア建築史 / 戦後建築 / 建築生産システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ポストコロニアル研究の視座からの日本植民地建築研究として、戦後南台湾における本省人建築家の活動を研究するものである。そのために、建築家を施工業者や供給業者を含めた建築関係諸主体によって構成される建築生産システムの一部として捉え、それを植民地期の産業構造や技術的蓄積の継承・変形・断絶という観点から検証する。これにより、植民地期を下敷きとして形成された戦後南台湾の建築生産システムを把握すると共に、そうした建築諸主体のネットワークの中で展開された本省人建築家の活動の特質を解明する。
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研究成果の概要 |
新型コロナウィルスの流行により海外渡航調査が難しくなり、当初の研究計画から大幅な変更を余儀なくされたが、以下のとおりの研究成果をあげることができた。(1)戦後台湾の「本省人」建築家における日本植民地時代の影響の把握。研究計画で予定していた産業構造の解明まではコロナ禍により至らなかったが、文献調査とインタビュー調査により基礎的解明を行った。(2)日本万国博覧会(大阪万博)の中国関連建築の背景及びプロセスの解明。(3)東西冷戦時代における日本の建築家及び建築企業による、アジアでの実務活動と交流活動の把握。特に西山夘三の中国交流活動や、戦後賠償事業やODA事業としての建設を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1945年以前の旧日本植民地の建築は、これまで日本近代建築史研究の枠組みにおいて重要な対象のひとつとされてきたが、本研究はそうした植民地建築の戦後(1945年以後)を扱った点で新規的であり、意義をもつものと考える。徐々に本格化しつつある戦後建築史研究を日本列島の外側まで視野にふくめた研究としても有意義であるはずである。また、戦後日本の言論空間においてアジアは捨象されてきたとしばしば言われるが、政治や経済においては緊密に関係を取り結んでいた。本研究はそうした戦後日本とアジアの関係を「植民建築の植民地以後」という視点からアプローチしている点に、建築学領域にとどまらない意義があるはずと考える。
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