研究課題/領域番号 |
19K15237
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
中嶋 良介 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (70781516)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 目視検査 / 外観検査 / 作業設計 / 作業訓練 / 作業管理 / 作業改善 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、人間の視覚特性に基づいた目視検査作業の設計・訓練・管理システムの構築を目指し、実験室での被験者実験と実際の目視検査工程での実態調査を並行する。具体的には、①欠点の視認性が高く、かつ検査者にやさしい検査環境の設計システム、②人間の視覚特性と欠点の視認性に合わせた検査方法の設計システム、③設計した検査方法を適切に教育するための実践的な訓練システム、④設計した検査方法が正しく遂行されているかを確認するための管理システムの構築を進め、実際の生産現場でその有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
目視検査における欠点の視認性を定量的に評価するための測定システムを開発するとともに、検出すべき欠点の特徴に合わせて検査精度と検査効率を両立する検査方法を設計する方法の手順化とシステム化を実施した。これらの検討の結果、多くの目視検査工程の対象製品に対して、検査環境や検査方法、訓練方法、管理方法のあり方を示すことができた。そして、実際の製造業の協力を得て、これまでの研究で得られた方法論に基づいて検査環境と検査方法を設計し、その有用性を検証した結果、これまでは生産現場で検出が困難とされていた欠点であっても比較的容易に検出できるようになり、検査精度と検査効率を向上させる効果があることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、高度な技能が求められる目視検査作業を対象として、検査対象と検査環境、検査者の3つの観点から整理し、高い検査精度と検査効率を実現するための要件を検討した。そして、人間の視覚特性に合わせて検査環境と検査方法を設計・訓練するシステムを開発するとともに、それらの作業を訓練・管理するためのシステムを構築した。これらの研究の結果、実際の目視検査工程において製品や検出すべき欠点の特徴に合わせて検査精度と検査効率を両立する検査環境と検査方法の設計が可能となり、さらに訓練・管理システムを用いることで、特に高度な技能を要しない作業者でも高い検査精度と検査効率で作業が遂行できることが示された。
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