研究課題/領域番号 |
19K15239
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 広島大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
福本 江利子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (40835948)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 研究 / 研究者 / 論文 / 認識 / 行動 / 生産性 / 挑戦性 / 戦略 / インタビュー / 評価 / 成功 / 失敗 / 研究生産性 / 研究評価 / 大学組織 / 研究戦略 / 官僚化 |
研究開始時の研究の概要 |
研究者をとりまく環境変化の中で、研究評価において研究生産性の尺度として普及している論文数や引用数等の量的指標は、必ずしも研究の創造性や革新性を加味していない。本研究では、量的研究評価指標のみに拠らず、研究や科学の営為の根幹である研究生産性の意味そのものに立ち返り探究を進める。本研究では、①研究者にとっての研究生産性の内実、②パブリケーション戦略、そして③研究評価や大学組織を含む研究者をとりまく環境・制度・文化の①②への影響、に着目し、大学の研究者対象のサーベイ調査及び事例研究を実施する。研究を通じて、研究政策や大学経営、科学技術論等への学術的貢献に加え、大学や政策の現場への示唆を示す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、研究者にとっての研究生産性及び論文出版戦略の内実と、彼らを取り巻く環境・制度・文化がそれらに与える影響と過程を探求することであった。本研究では、主に、過去に科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」参加経験のある研究者23名に対するインタビュー調査を行い、量的な研究評価指標に依拠せず、研究者ら自身が研究および研究者についてもつ認識や経験に焦点を置いたデータの収集と分析に取り組んだ。調査の過程で着想を得て、同事業内のプログラムでの領域総括等経験者らを対象に、プロジェクトのマネジメント側の認識や行動に関する追加調査に着手しており、期間終了後も継続する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、論文数や被引用数などの研究評価の量的指標や、一部それに基づいた大学への資金配分等の実施が日本国内でも見受けられるなかで、研究や研究者という存在と営みについて研究者ら自身が抱く認識や経験の調査をとおして、研究や研究者のあり方を改めて理解するためのものであった。本研究で得られた知見は、学術界や研究システムの文化や規範及び制度についての理解深化によって、学術的な貢献だけでなく、関連する政策や大学組織の現場への示唆につながるものである。
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