研究課題/領域番号 |
19K15240
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
|
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
杉之内 将大 青山学院大学, 理工学部, 助教 (60824860)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | オークション / 生産システム / サービスメカニズムデザイン / 集合知メカニズム / スケジューリングオークション / スケジューリング / Scheduling Auction / クラウドマニュファクチャリング / メカニズムデザイン / マスカスタマイゼーション |
研究開始時の研究の概要 |
高い生産効率と多様な顧客ニーズへの対応の両立を目指すマスカスタマイゼーション実現の鍵は顧客を生産に巻き込むことであるとされている.本研究では,これまで単なる製品の購入者と捉えられていた顧客を「生産に関わる計画の立案者」とし生産に巻き込むことを目指す.企業が自身の基準で日程計画(生産スケジュール)を立案するのではなく,顧客同士が交渉を行うことで日程計画を立案する手法を提案し,それを用いたシリアスゲームを開発する.開発したゲームを人間がプレイした時のプレイログを分析し,計画立案時の顧客の行動が他者及び最終的に立案される計画に与える影響を明らかにすることで顧客を生産に巻き込むことの有効性を検討する.
|
研究成果の概要 |
複数の顧客が何らかの情報を提出し,それに基づき企業がリソースに制限がある中で各顧客に何らかのサービスを提供するという問題を考える.この場合,顧客は正直に自身の私的情報を提出するとは限らず,自身に提供されるサービスが自身にとって都合の良いものとなるように提出する情報を操作する誘因が生じるため,この問題はゲーム的状況にあると言える.本研究では,このゲームの帰結として提供されるサービスの価値最大化を目指し,このゲームにオークションメカニズムを適用した「スケジューリングオークション」の枠組みを提案する.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ものづくりに限らず広い意味での「サービス」の提供に対して適用可能な,サービスの提供者と受容者間の価値共創の枠組みを構築した点に本研究の学術的な意義がある.提案手法を用いることでサービスの受容者たちに私的情報である自身の効用を正直に申告させることが可能となり,それにより提供者が提供するサービスが提供者と全ての受容者にとってより良いものとなることを示した点で社会的にも意義の大きい成果が得られたといえる.
|