研究課題/領域番号 |
19K15268
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人防災科学技術研究所 |
研究代表者 |
池田 真幸 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 災害過程研究部門, 特別技術員 (50713575)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ハザードマップ / 災害リスク / 可視化 / 位置情報 / スマートフォンアプリ / 行動変容 / ワークショップ / 指標開発 / 意思決定支援 / 南海トラフ / 臨時情報 / 自然災害 / リスク / 空間情報 / ライフログ / 時系列 / アプリ / リスク認知 / アプリ開発 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国ではハザードマップの整備と活用促進によって,個人の自然災害に対する「予測力」の向上をはかっている。その一方で,未だに,災害リスク認知の欠如によって避難が行われなかった事例が発生している。そこで,地図に代わる災害リスク空間情報の可視化手法として,「SOL(生活の安全)」の可視化を行う。個人所有の情報端末から得られる位置情報を利用して,生活上の災害危険性を評価し情報提供する実証実験を行い,行動変容が起きるかどうかを確認する。
|
研究成果の概要 |
災害の危険性を周知するハザードマップが作成されているが、逃げ遅れによる犠牲者は無くならず、生活者に寄り添った災害リスク情報の提供方法が求められている。本研究は、公開されたハザードマップの情報をスマートフォンの位置情報と組み合わせることで、災害リスクを個人の移動に紐づけて記録し、リスクの高い時間や場所を可視化するスマホアプリ「Safety of Life(SOL)可視化アプリ」を開発した。地震や洪水、土砂災害などに対応した4段階の指標を開発し、気を付けるべき災害を知るこもが出来る。コロナ禍で計画通りにはできなかったが、首都圏や南海トラフ地域等での利用検証を行った。事業年度終了後も研究を継続する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハザードマップを携帯端末の位置情報と紐づけて閲覧できるサービスの開発や研究は既に存在しているが、ライフログのように時系列で記録し可視化したものはない。またユーザーによる利用検証から、個人に対する災害リスクの高まりを時空間的に可視化することで、組織の防災対策や事業継続の検討にも有効であることが示唆された。特に大型の台風の接近時や南海トラフ地震臨時情報が発表された時の対応検討への活用が期待できる。
|