研究課題/領域番号 |
19K15272
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 総務省消防庁消防大学校(消防研究センター) |
研究代表者 |
佐藤 康博 総務省消防庁消防大学校(消防研究センター), その他部局等, その他 (60760296)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 熱分解GC / 焼損物 / 火災原因調査 / 物質同定 / 熱分析GC / 材質同定 / 赤外分光光度計 / 火災 / 熱分解 / GC |
研究開始時の研究の概要 |
火災原因調査において、火災現場で採取した焼損物の材質を特定することは重要である。燃焼していない状態の高分子化合物は様々な分析機器で測定され、豊富なデータベースがあるが、焼損物では火災の熱により溶融・炭化し、化学構造が本来の構造から大きく変化するため、データベースとの直接的な比較はできず、材質の特定が難しい。そこで、本研究では熱分解GCによる焼損物の材質の特定のための手法を確立させ、火災原因調査技術の高度化に貢献するための研究を行う。燃焼状態の再現、熱分解GCによる分析、火災原因調査における指針の作成について段階的に取り組むことで研究を遂行することを計画している。
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研究成果の概要 |
火災原因調査において、火災現場で採取した焼損物の材質を特定することが求められることがある。本研究では、熱分解GCによる焼損物の同定手法の確立を目的とし、加熱前後の試料の熱分解GCの分析結果の変化を調べた。特に、加熱前後の変化が大きいセルロース、ポリアミド類について詳細に検討し、熱分解GCとFT-IRの比較を行った。また、複数成分から構成される試料について誤判断をする可能性があることを考慮する必要があることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、セルロース、ポリアミド類等の様々な高分子化合物について加熱による化学的な変化を熱分解GCおよびFT-IRで分析をすることで把握することができた。このような化学的な分析を行ったことは、高分子化合物の燃焼機構の分子レベルでの理解を進めたことに繋がり学術的意義のある研究成果が得られたと考えられる。また、本研究の成果は火災現場の焼損残渣物の材質同定に役立つ。これにより、火災原因調査技術の高度化が期待されることから社会的意義も高い。
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