研究課題/領域番号 |
19K15300
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26030:複合材料および界面関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山本 将貴 長崎大学, 工学研究科, 助教 (00631409)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 磁気的性質 / 電解析出 / 規則不規則変態 / ナノワイヤー / ナノコンポジット磁石 / 磁性金属ナノワイヤー / 水溶液電析法 / 複合材料 |
研究開始時の研究の概要 |
現在の電子機器や今後普及が期待されている電気自動車などで必須の機能性材料である磁石材料において,希土類は主要な構成元素となっている。しかし,希土類は偏在性が高く埋蔵量が限られているため,将来継続的に利用することは難しいと考えられている。したがって,希土類を使用せずに高い磁気特性を有する磁石材料の開発が必要である。本研究では,このような磁石材料の候補としてナノコンポジット磁石*に着目し,従来の磁気性能を凌駕するナノコンポジット磁石の開発を目指す。 *ナノコンポジット磁石:高い保磁力をもつ硬磁性相と高い飽和磁化をもつ軟磁性相がナノサイズで複合化した磁石材料
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研究成果の概要 |
金属ナノワイヤーは,高アスペクト比な形状を有するため,磁性材料としての応用が期待されている.本研究では,これまでに報告されている200 nmよりも細い径を有するFe-Pd合金ナノワイヤーを電解析出法によって作製する条件を確立した.また,Fe-Pd合金が高い結晶磁気異方性を発現する等原子比組成を再現性良く実現できる電解析出条件も見出した.さらに,Fe-Pd合金の磁性増大にホウ素を添加することが有効であることを見出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,規則不規則変態を示し,規則相で硬磁性が発現するFe-Pd合金の磁気的性質をナノワイヤー化による形状磁気異方性の付与およびホウ素添加により向上させることができた.本研究成果により,金属ナノワイヤーの磁性材料としての新たな応用展開を切り拓くことができた.また,磁性材料の製造方法として,水溶液からの電解析出法の有効性を示すことができた.
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