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石炭由来タールの特異な溶剤特性を制御した褐炭からの高品位炭と機能性炭素材料の製造

研究課題

研究課題/領域番号 19K15346
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分27020:反応工学およびプロセスシステム工学関連
研究機関帯広畜産大学 (2021)
北海道大学 (2019-2020)

研究代表者

吉川 琢也  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (20713267)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード化学工学 / 低品位炭 / 改質 / 混合溶媒
研究開始時の研究の概要

酸素分・水分が多く利用が限られる褐炭などの低品位炭の利用技術として、効率的な脱酸素を可能とする溶剤改質プロセスは有望である。石炭由来タールは、複雑な組成を示す混合物であるが、既往の単一系非極性溶媒には見られない改質性と抽出性を兼ね備えている。本研究では、その特異な特性を制御利用すべく、改質・抽出機構をモデル化し、処理条件を最適化することで、高品位炭と機能性炭素材料原料を製造する。

研究成果の概要

水と石炭タール由来カルボル油の混合溶媒を用いて褐炭の改質処理を行った。改質炭は、瀝青炭クラスまで高品位化され、酸化雰囲気での安定性が向上した。処理過程でカルボル油に含まれる不飽和成分が改質炭に付加することで改質を補助したと考えらえる。加えて、モデル混合溶媒を用いて、油相抽出物の炭素材料原料への用途展開を図った。油相抽出物に対し適切な溶剤分画を行うことで、低分子量成分を除去し所望の軟化溶融温度を示す溶剤不溶分が得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

低品位炭の溶剤改質において混合溶媒に着目し、コールタール製品の1つでコスト優位なカルボル油が適用できることを示した。処理過程でカルボル油に含まれる不飽和成分が改質を補助する効果は、既往の単一系の非極性溶媒を用いた場合には見られない溶剤特性であった。本技術は、需要の高い高品位炭の代替法としてだけでなく、成長が続く炭素材料分野における原料の安定供給においても寄与できると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 水/有機溶媒処理による褐炭からの改質炭および炭素材料原料の製造2022

    • 著者名/発表者名
      吉川琢也、江川直人、宋俊頤、中坂佑太、増田隆夫
    • 学会等名
      化学工学会第87年会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 水/石炭由来タール混合溶媒を用いた褐炭から高品位改質炭の製造2021

    • 著者名/発表者名
      吉川琢也、江川直人、中坂佑太、増田隆夫
    • 学会等名
      化学工学会第86年会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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