研究課題
若手研究
本研究では、産業的に有用な基幹化合物を微生物合成するプラットホームを構築するため、従来にない反応を触媒する新奇酵素・従来と比較して大幅に高い活性を有する新奇酵素を合理的に創製する基盤技術を開発する。開発した新奇酵素を申請者が過去に報告した高収率・高生産量で芳香族化合物を合成可能なプラットホームに適用することにより、芳香族化合物に留まらず、ジカルボン酸・ジオールなども微生物合成可能なプラットホームの開発を行う。
本研究では、産業的に有用な基幹化合物を微生物合成するプラットホームを構築するため、従来にない反応を触媒する新奇酵素・従来と比較して大幅に高い活性を有する新奇酵素を合理的に創製する基盤技術の開発を行った。開発した新奇酵素を申請者が過去に報告した高収率・高生産量で芳香族化合物を合成可能なプラットホームに適用することにより、芳香族化合物に留まらず、ジカルボン酸・ジオールなども微生物合成可能なプラットホームの開発を目指した。アジピン酸合成酵素の変異体作成を通じて、グルコースからアジピン酸を合成可能な大腸菌の作製に成功した。
これまでの酵素開発研究においては、鋳型となる酵素の結晶構造が既知になっていなければ手の施しようがないという問題点があった。しかしながら、本申請で提案する酵素ホモロジーモデリングを用いた酵素改変では、詳細な結晶構造が明らかになっていない酵素に対しても応用可能な技術を開発する点において学術的意義がある。また、アジピン酸はヘキサメチレンジアミンの原料である莫大な市場規模をもつバルクケミカルの一つであり、社会的意義も大きい。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Metabolic Engineering
巻: 72 ページ: 68-81
10.1016/j.ymben.2022.03.002