研究課題/領域番号 |
19K15377
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分28010:ナノ構造化学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
北澤 啓和 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 研究員 (10773385)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 金属クラスター / ナノ粒子 / 合金クラスター / 触媒 / デンドリマー / 配位子 / 合金 / ナノ材料 |
研究開始時の研究の概要 |
金属はバルクからナノ粒子化することで、バルクには見られない特異的な触媒機能を示す。ナノ粒子の中でも、粒径2 nm以下の原子数が数個から数十個で構成される金属クラスターの触媒機能は、構成原子数、サイズ、組成等によって大きく変化するため、これらを精密に制御することで、新しい触媒の開発が期待できる。金属クラスターの新たな触媒機能の開発には、単一の金属元素種だけではなく、多種類の金属元素から成る金属クラスター触媒とその精密な合成法が必要となる。本研究では、これらの金属クラスターの精密合成法の開発と触媒機能の創出を目指す。
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研究成果の概要 |
金属クラスターの触媒機能は、粒径や組成等に強く依存するため、これらを精密に制御することは、触媒機能を改善する上で重要な課題である。金属クラスターの新たな触媒機能を解明するためには、単一元素種だけではなく、二種類の元素種からなる二元金属クラスターの新たな合成法の開発が必須となる。本研究では、ポリアミドアミンデンドリマーを用いて合成したAuクラスターに対し、錯形成部位を有するチオールを他金属元素との架橋サイトとして用いることで、二元金属クラスターの新規合成法の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行により、錯形成部位を有するチオールを他金属元素との架橋サイトとして用いることで、粒径2 nm以下の二元金属クラスターの新規合成法を確立することができた。 これまで、クラスターサイズの二元金属クラスターの合成は、限られた合成法でのみ可能であったが、本研究で確立された新規合成法により、新規組成の二元金属クラスターが合成できる可能性に繋げることができ、金属クラスターの新規の触媒機能の開拓などの足がかりとなる可能性があり学術的意義も深いと考えられる。
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