研究課題/領域番号 |
19K15394
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分28030:ナノ材料科学関連
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
藤井 翔太 北九州市立大学, 環境技術研究所, 特任講師 (40794095)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 生体適合性高分子 / 生体内動態 / 高分子鎖形態 / 高分子ナノ粒子 / コア架橋粒子 / ボトルブラシポリマー / 小角散乱 / 薬物送達システム / 高分子鎖密度 / ナノメディシン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、生体内においてその構造を保持可能な高分子鎖含有コア架橋ナノ粒子(Furry Nanoballs: f-NBと命名)を利用し、それら粒子構造および高分子鎖形態を小角散乱法により詳細に理解したうえで、その粒子の体内動態を評価する。これにより、粒子表面の高分子鎖の種類だけでなく、高分子鎖形態およびナノ粒子形態と体内動態の相関性について新たな知見を得ることができる。また得られた結果から、体内動態を制御した上で薬理効果を発揮可能な高分子系ナノ粒子の設計指針を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究は、ミセルのような自己集合体に頼らない非崩壊型ナノ粒子の設計およびその粒子構造と生体内挙動の相関関係を明らかにすることを目的とした。非崩壊型ナノ粒子としては、コア架橋粒子と分子ボトルブラシ系の高分子を採用し、それらナノ粒子構造を制御する技術の開発に成功した。また、粒子表面の高分子鎖密度とナノ粒子の生体内動態および薬剤除法の関係性を明らかにした。この研究成果から、バイオ分野で注目されているナノ粒子を利用した薬剤送達システムにおけるナノ粒子設計指針を確立することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノ粒子を利用した薬剤送達システムの開発が急務の中、未だに応用に至った薬剤の開発には大きな障壁がある。その最大の原因として、ナノ粒子が生体内において迅速にクリアランスされてしまうことが挙げられる。本研究により、ナノ粒子構造とこのクリアランスの相関関係を解明することができた。この成果により、薬剤送達システムにおけるナノ粒子設計指針を確立することができ、これからの薬剤開発に大きく貢献されることが期待される。
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