研究課題/領域番号 |
19K15424
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分28050:ナノマイクロシステム関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
笠原 崇史 法政大学, 理工学部, 講師 (10707714)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 液体有機半導体 / 有機EL / 伸縮性エレクトロニクス / 電子注入層 |
研究開始時の研究の概要 |
IoT社会に応えるウェアラブルディスプレイの創生に向け、新たな伸縮性機能薄膜と、当該材料を用いた発光デバイスを、ナノ・マイクロデバイス設計と電子物性論の観点から追究する。常温で液状の液体有機半導体の潜在能力を極限まで引き出すことを目標に、液体有機半導体とエラストマーとを融合することで、伸縮性およびサブミクロンの薄膜性を備えた新規発光材料を開発し、スピンコート法およびスクリーン印刷技術によって当該材料を備えた有機ELを作製する。
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研究成果の概要 |
次世代ディスプレイの創生に向け、液状ピレン誘導体とエラストマー材料とを融合した伸縮性機能材料を開発した。当該材料は母材のエラストマー材料が本来持つ伸縮性を保持したまま、約3倍に伸長することが観測された。さらに当該材料の薄膜を発光層とした有機ELを作製した結果、ピレン誘導体由来の青緑色の電界発光が得られた。本研究課題により得られた成果は、フレキシブルディスプレイだけでなく、新たな有機デバイスの発展につながることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作製した伸縮性機能薄膜を有機ELの発光層として用いることで、大気下で電界発光が得られることが明らかになった。今後、電子物性およびナノ・マイクロデバイス設計の観点から当該材料の性能をさらに引き出すことで、衣類や肌などに装着可能なウェアラブルディスプレイや、自由曲面や関節部位に実装可能な医療ロボット用センサーへの応用も期待される。
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