研究課題/領域番号 |
19K15452
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分29030:応用物理一般関連
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
李 香福 日本女子大学, 理学部, 助教 (50836632)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 音響キャビテーション / ソノルミネセンス / 帯電 / 音響キャビテーション気泡 |
研究開始時の研究の概要 |
音響キャビテーション現象は、様々な分野で応用が期待されており、効果的な応用のためには機構解明は必須であるが未だ不明な点が多い。特に、音響キャビテーション気泡の電気的性質については報告例がない。本研究は、空間・時間的に安定な単一気泡に電界を印可し、そのときの気泡の位置移動、気泡振動とソノルミネセンス強度変化測定より音響キャビテーション気泡の電気的性質とその要因を明らかにし、音響キャビテーション気泡の運動とソノルミネセンスの機構の理解を深め、その応用場を広げることにする。
|
研究成果の概要 |
音響キャビテーション気泡の電気的性質を調べるために、発光する単一気泡(Single-bubble sonoluminescence, SBSL)に電界を印加した。電界下のSBSL気泡の位置ずれから、水中のSBSL気泡が正に帯電していることがわかった。また、電界を印加することで気泡振動が変化した。さらに、電界下でのSBSL気泡の位置ずれは発光の継続時間に依存した。この結果は、気泡内部の高温高圧下で生成させる化学反応生成物がSBSL気泡の帯電の要因であることを示唆している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまで報告例がなかった音響キャビテーション気泡の電気的性質を実験的に明らかにした。また、電界印加によって気泡振動を制御できることがわかった。本研究によって音響キャビテーション気泡の新たな応用場への活用が期待できる。
|