研究課題/領域番号 |
19K15484
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分31010:原子力工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
佐藤 優樹 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 福島研究開発部門 福島研究開発拠点 廃炉環境国際共同研究センター, 副主任研究員 (20632409)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 形状可変ガンマ線イメージャ / コンプトンカメラ / Structure from Motion / 形状変化型放射線検出器 / フォトグラメトリ / 3次元放射線イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、これまでのガンマ線イメージャーでは導入や測定が難しかった福島第一原発建屋内の狭小部における放射性物質分布のイメージングを可能とするために、イメージャー自体の形状を変更し、変更したジオメトリを用いて放射線イメージングを行うことが可能な形状変化型コンプトンカメラを開発する。加えて、放射線計測とは異分野の技術であるフォトグラメトリ技術を用いることにより、測定環境の3次元モデルを構築し、ここにホットスポットのイメージを描画することにより、ホットスポットの位置を容易に3次元的に把握することが可能なシステムを構築するものである。
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研究成果の概要 |
廃炉作業において、狭隘空間を通り抜けた先に存在する放射性物質の分布を把握することを目的とし、検出器形状を変更可能なコンプトンカメラを製作するとともに、137Cs照射場において放射線源を可視化できることを確認した。併せて、市販品を基盤としたコンプトンカメラで取得した線源イメージを、複数枚の写真から復元した作業環境の3次元モデルに投影することにより、線源位置を3次元的に可視化できることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
福島第一原子力発電所(1F)の廃止措置に向けて、1F建屋内に飛散した放射性物質の分布を可視化するための技術開発は、作業者の被ばく線量の低減や除染計画の立案のために重要である。形状可変コンプトンカメラによる放射線測定と、複数枚の写真から作業環境を3次元的に復元する技術を組み合わせることにより、廃炉現場において狭隘空間を通り抜けた先にある放射能汚染を3次元的にイメージングできる可能性が示された。
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