研究課題/領域番号 |
19K15512
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分32010:基礎物理化学関連
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研究機関 | 横浜国立大学 (2021) 神奈川大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
橋本 征奈 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 日本学術振興会特別研究員 (30824932)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | フェムト秒パルスレーザー光 / 分子振動励起 / 分子振動実時間分光 / 光化学反応 / 極限的超短パルス光 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、まず任意の分子振動モードに対応したピーク間のエネルギー差を有するダブルピーク型5-fsパルス光を発生させる。次に特定の分子振動モードのみに波束を生成させることで、分子振動位相を揃えて選択励起する。さらに励起後の反応過程を、分子振動の実時間変化として計測することで分子振動コヒーレンスの緩和過程を解明し、振動緩和の抑制手法を開発する。最終的には化学反応のコヒーレント制御への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
分子振動周期よりも閃光時間が短い広帯域5-fsパルスレーザー光を用いると、分子が振動するタイミング(分子振動位相)を揃えた状態で、ラマン活性な複数の分子振動を同時に励起できる。本研究では、任意の分子振動モードに対応したピーク間のエネルギー差を有するダブルピーク型5-fsパルスレーザー光を発生させ、特定の分子振動モードのみに波束を生成させることで、振動位相を揃えた状態で分子振動を選択励起した。次に、分子振動の実時間変化を計測することで分子振動コヒーレンスの緩和過程を解析した。さらに、選択励起した分子振動準位に依存する化学反応を誘起した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レーザー発振が報告されて以来、レーザー光の特長を活かした化学反応制御が種々試みられてきた。本研究では、有機分子の特定の分子振動モードのみを選択的に励起可能な新規ダブルピーク型5-fsパルスレーザー光を発生させた。さらに、選択的に分子振動準位を励起することで、反応性を制御した。本手法が新たな反応制御手法になることを期待する。
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