研究課題/領域番号 |
19K15566
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 新居浜工業高等専門学校 (2020-2021) 徳島大学 (2019) |
研究代表者 |
大村 聡 新居浜工業高等専門学校, 生物応用化学科, 准教授 (50720710)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | レドックス / フェニレンジアミン / キノンジイミン / プロトン化 / 官能基変換 / アミド結合 / 不斉配位子 / 酸化反応 / 還元反応 |
研究開始時の研究の概要 |
導電性高分子ポリアニリン のレドックス単位ユニットをメディエーター機能を有する配位子とし、外的環境にて酸化還元反応を制御することで、「反応基質-金属原子(活性中心)-酸化/還元剤」間で移動する電子の移動方向を自在に制御可能な酸化/還元反応の両方に適用可能な触媒システムを設計する。また、前述したメディエーター機能を有する配位子周囲に不斉空間を構築することで、触媒的不斉酸化/還元反応への展開を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、金属との相互作用が可能で、可逆的に分子の状態を変化させることが可能な窒素原子を有する有機化合物であるフェニレンジアミン・キノンジイミン誘導体について、金属原子との相互作用を利用した酸化・還元両状態の相互変化の達成、ならびに状態変化を利用するものである。 本研究期間において、種々の金属種との相互作用の強さおよび酸化状態からの還元状態への変換について、分光学的見地より検討を行った。これらの研究過程において、酸化状態のみが含まれる溶液から還元体に変換される分子が生じる事を見出している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で扱っているフェニレンジアミン・キノンジイミン誘導体は容易に合成が可能で、官能基導入による電子状態のチューニングやアミノ酸部位等の不斉構造部位の導入が可能であることから、適切な条件となるよう分子構造を設計することで、幅広い物質に対する酸化、または還元反応を温和な条件下で行うことができると考えられる。省エネルギー的物質変換を可能とする触媒分子の設計指針は、昨今の社会情勢から今後より一層重要度が高くなると考えられる。
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