研究課題/領域番号 |
19K15570
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
|
研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
諸藤 達也 学習院大学, 理学部, 助教 (20824064)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | ラジカルカチオン / ラジカル / 光触媒 / 電子移動 / 芳香族化合物 / 有機化学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「可視光レドックス触媒で芳香族化合物を酸化して発生したラジカルカチオンと、還元によって発生したラジカルを反応させる、新しい炭素-炭素結合形成反応は実現可能か?」 という問いに答えるべく、可視光レドックス触媒を用いたラジカルカチオン-ラジカルカップリング反応の開発を目的とする。本研究の鍵である安定な高酸化状態を持つ光触媒を見出すため(1)様々な配位子を有するRu(III)錯体を合成し、(2)合成したRu(III)の安定性の評価及び配位子の再設計を行う。さらに見出したRu錯体を用いて(3)素反応を開発し、(4)医薬や天然物の誘導化へ応用する。
|
研究成果の概要 |
本研究は可視光レドックス触媒を用いて発生させたラジカルカチオン種とラジカル種を反応させるラジカルカチオンーラジカルカップリングの開発を目的に研究を行った。望みの形式の反応は実現することができなかったが、「ヒルクライム型電子移動を利用した光触媒反応」、「炭素,酸素二座配位子を有するシリカートをラジカル源とした光触媒反応」、「プロトン化による三重項の反応性向上」など新しいコンセプトに光触媒反応を見出すことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で見出すことができた「ヒルクライム型電子移動を利用した光触媒反応」、「炭素,酸素二座配位子を有するシリカートをラジカル源とした光触媒反応」、「プロトン化による三重項の反応性向上」は、有機合成化学における光触媒反応を設計する新たな指針になると期待できる。将来的には医薬・農薬・機能性材料への応用が可能な手法への展開が望まれる。
|