研究課題/領域番号 |
19K15602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
塩谷 暢貴 京都大学, 化学研究所, 助教 (60822963)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | MAIRS / 赤外分光法 / 薄膜 / 反射吸収法 / 二重変調 / 多重反射 / 水蒸気 / 干渉縞 / 分子配向 / 結晶構造 / 分子間相互作用 / 表面反応 / 有機半導体 / MAIRS2 / pMAIRS / 化学反応 / 非晶質 / X線回折 / 前駆体法 / 有機薄膜デバイス |
研究開始時の研究の概要 |
有機薄膜デバイスの分野では,活性層に使われる有機半導体材料の構造-物性相関を明らかにすることが重要課題となっており,有機薄膜中の結晶および分子の配列を正確に解析する技術が求められている.赤外多角入射分解分光法(MAIRS)は,機能性有機薄膜の分子配向解析手法として,近年,大きな注目を集めている.しかし,この手法は,“透過光学系”で測定を行うために,使用する基板が赤外光に対して透明な基板に限られるなどの実験的制約がある.本研究では,ガラス基板や金属電極を含む実際のデバイス素子の測定を可能にする“反射型MAIRS”の開発を行う.
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研究成果の概要 |
赤外多角入射分解分光法(MAIRS)は,機能性有機薄膜の新たな構造解析手法として,近年,大きな注目を集めている.この手法は市販のFT-IR分光器を用いて簡便に測定が行える一方で,“透過光学系”で測定を行うために,使用する基板が赤外光に対して透明な基板に限られるという実験的制約がある.このため,ガラス基板や金属電極を含む実際のデバイス素子を直接測定することが困難であった.本課題では,これらの困難を克服するため,新たに“反射型MAIRS”の開発を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機エレクトロニクスの分野では,有機半導体に高度な分子設計が施される一方で,薄膜デバイスの性能に直結する,分子凝集構造を正確に把握するための測定技術が不足している.このような状況の中,本課題で開発した反射型MAIRSは,有機薄膜の新たな構造解析手法として,高効率な薄膜デバイスの開発を大きく前進させる可能性を秘めている.
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