研究課題/領域番号 |
19K15619
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
後関 頼太 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (20592215)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アニオン重合 / 発光性分子 / ブロック共重合体 / 特殊構造高分子 / 星型ポリマー / 精密合成 / ミクロ相分離 / 1,1-ジフェニルエチレン誘導体 / 相分離 / 熱可塑性エラストマー / マクロ相分離 / 特異点 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、異種または同種の高分子結合界面を蛍光発光により静的な状態から動的な変化まで定量的な追跡を可能とする分子設計の確立を主目的とする。特に、非対称ABA’型トリブロック共重合体や星型エラストマーの特定の高分子結合部位のみに(凝集誘起)発光性分子を導入し、高分子構造と材料特性との相関関係を明らかにする。 これらの分子はアニオン重合法をベースに合成し、相分離構造や光学・力学特性ならびに力学応力印加時の光学特性変化などを多角的に評価する。発光特性を示す分子は必要に応じて設計や合成のステージにフィードバックし、熱可塑性エラストマーやポリマーアロイ、有機・無機ハイブリッド材料などへの展開を目指す。
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研究成果の概要 |
溶液または固体中で発光可能な分子をそれぞれ設計および合成し、これらの反応性を明らかにすることで同種・異種高分子連結点など任意の位置にこれら発光性分子を導入した高分子を精密に合成できることを明らかにした。合成したそれぞれの高分子は、望み通りに溶液中または固体(フィルム)状態でのみ強く発光できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同種または異種高分子の結合点のみに発光性分子を導入する方法を確立できたことは、その他の魅力的な機能性団を導入できることにも繋がり、学術的な更なる広がりが大いに期待できる。また、一分子のみの導入にも関わらず発光特性を強く示したことから、材料特性に直結する異種界面構造を発光特性により可視化できることが期待され、工業的な材料開発設計指針に繋がる可能性を示す研究結果となった。
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