研究課題/領域番号 |
19K15633
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
林 幹大 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70792654)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ビトリマー / 結合交換 / 複合架橋 / アイオノマー / アップグレードサイクル / vitrimer / エラストマー / 結合交換性動的共有結合 / 架橋密度 / イオン結合 / 結合交換型動的共有結合架橋 / 超分子架橋 |
研究開始時の研究の概要 |
ゴムの加硫反応のように、一般的な架橋材料には共有結合の生成を伴う架橋反応が用いられる。共有結合架橋は不可逆であるため、一度架橋を施した材料の再成型・再利用は不可能である。一方、本研究で扱うvitrimer材料は、共有結合であるにも関わらず加熱により結合交換が起き、再成型・再利用が可能となる新規有用架橋材料である。本研究では、結合交換型架橋に加えて、非共有結合を補助架橋として導入し、綿密・広範囲の物性制御法を構築していく。
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研究成果の概要 |
ビトリマー材料は、不可逆な共有結合架橋が施されているにも関わらず、修復性やリサイクル性を示す有用樹脂として最近注目を浴びている。これらの機能は、結合交換性の動的共有結合に因んでいる。本研究課題では、分子パラメーターと結合交換特性の相関解明や、超分子相互作用の導入による結合交換特性改質などを達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
来るべき石油枯渇問題への対策として、「限られた資源の有効活用」に関する社会的要請が急速に高まっている。国際的には、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)が制定され、日本国内においても、「2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する」という具体目標が環境省により定められている。このような時代背景を考慮すると、結合交換により材料長寿命化・リサイクルを達成し得る機能性材料の研究には社会的価値が認められる。
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