研究課題/領域番号 |
19K15643
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 京都大学 (2020) 国立研究開発法人理化学研究所 (2019) |
研究代表者 |
藤田 聖矢 京都大学, 工学研究科, 特定助教 (30824007)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ペプチド / ベシクル / タンパク質 / タンパク質輸送 / ポリマーベシクル / コイルドコイル / ポリエチレングリコール |
研究開始時の研究の概要 |
ポリマーからなるカプセル状集合体(ポリマーベシクル)にはユニークなゲスト分子内包特性を有しているものが存在し、ナノリアクターへの応用が期待されている。しかし、ポリマーベシクル(PV)はゲスト分子の内包率が低かった。そこで、本研究ではコイルドコイル形成ペプチドとポリエチレングリコール(PEG)からなるブロック共重合体を設計、合成し、それらを集合させることで表面と内部が規定された新規PV の構築に取り組む。また、このPV 内部をリガンドで選択的に修飾し、ゲスト分子の効率の良い内包を検討する。
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研究成果の概要 |
これまでのポリマーベシクルのゲスト分子の内包率は数%と非常に低かった。そこで、内包率の高いポリマーベシクルの構築が求められている。本研究では内包率の高い新規PVの構築を目指して、オリゴサルコシンを有するアニオン性ペプチドMal-Sar4-Glu12と、種々のカチオン性ペプチド、すなわちLys12、Lys6、オルニチン(Orn12)、Arg12と混合させることで、親水性部位にオリゴサルコシンを用いた新規PICsomeを構築した。Mal-Sar4-Glu12とLys12の混合溶液中ではベシクル状集合体が形成した。またそのタンパク質の内包率を評価したところ、18%程度と高い内包率を有していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのポリマーベシクルのゲスト分子の内包率は数%と非常に低かった。本研究では内包率の高い新規PVの構築を目指して、Mal-Sar4-Glu12とLys12を合成し、これらを混合することでの18%程度と高い内包率を有するベシクルの調製に成功した。これまでにない内包率の高いベシクルを調製でき、今後のポリマーベシクルの設計の幅を大きく上昇することができたと考えられる。また、ナノリアクターへの応用が考えられるため非常に高い社会的意義を有する。
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