研究課題/領域番号 |
19K15692
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森本 淳平 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (70754935)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ペプトイド / ペプチド / 人工オリゴマー / タンパク質 / 分子認識 / N置換ペプチド / タンパク質リガンド / 3次元構造解析 / 固相合成 / フォルダマー / 立体構造解析 / 固相合成法 / 生体分子認識 / タンパク質間相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
ペプチドは、優れた生理活性を示すことから、近年、創薬の基盤分子として注目を集めている。しかしながら、ペプチドは生体安定性や生体膜透過性が低いために生体応用への課題が残されている。そこで本研究では、高い生体安定性と生体膜透過性を示すことで知られるペプトイド(「ペプチドもどき」を意味する分子)を基盤として、ペプチドの課題を克服する新たな創薬基盤分子となる人工分子の創出に挑戦する。
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研究成果の概要 |
本研究では、生体分子とくにタンパク質の精密認識を実現する人工オリゴマー分子の創出を目標に研究を実施した。ペプトイド(ペプチドもどき)として知られる分子の主鎖を改変するアプローチにより、特定の3次元構造を安定に形成する人工オリゴマー分子を創出することに成功した。この分子を用いることで、実際にタンパク質表面を認識する分子を創出することに成功し、分子生物学研究に有用なケミカルツールや創薬研究におけるシーズを提供する分子技術の基盤を築いた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質は、生体機能の発現に主要な役割を果たしており、その機能の自在に制御できる分子の創出は、分子生物学などの基礎研究や創薬のような応用研究において重要な研究課題である。本研究では、ペプトイドと呼ばれる人工分子の研究に着手し、最終的に、タンパク質表面を認識して結合する分子を創出することに成功した。このペプトイドの研究を今後さらに発展させることで、タンパク質機能を自在に制御可能となれば、生命科学分野の基礎研究および創薬における大きな波及効果があると考えている。
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