研究課題/領域番号 |
19K15693
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
植木 亮介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90755703)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | アプタマー / 受容体 / アゴニスト / 再生医療 / DNA アプタマー / 膜受容体 / 受容体シグナル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、細胞表層における受容体の二量化・リン酸化の素過程に着目した速度論解析によるパーシャルアゴニズムの発現機構解明に挑む。この目的のため、申請者らが開発した受容体活性制御ツールである増殖因子ミメティクスを利用した多面的な解析を実施する。増殖因子ミメティクスは、試験管内進化法(SELEX法)によって獲得可能な核酸アプタマーから構成されており、塩基配列によって構造を自在に規定可能であり、受容体のクラスタリング形式(距離・配向)を精密に制御することが可能である。
|
研究成果の概要 |
本研究課題では、増殖因子・サイトカイン受容体の活性発現に重要な受容体二量化プロセスに着目し、それら受容体の活性を決定する因子を特定することを目指した。この目的のため、研究代表者らの開発した、増殖因子ミメティクス核酸を用いた解析を実施し、受容体の二量化効率と、結果として得られる受容体の最大活性化レベルの相関を評価した。また、これらの増殖因子ミメティクス核酸を用いて、受容体活性化の制御に基づいた、細胞機能の精密制御が可能であることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
増殖因子・サイトカインは、細胞の増殖や分化を制御する重要なタンパク質であり、その稀有な整理活性から再生医療の分野で大きな注目を集めている。一方で、これらのタンパク質を用いた治療は、多様な機能発現や過剰な活性化による副作用と隣り合わせであり、その活性を精密に制御可能な戦略が求められている。本研究では、天然のリガンド分子を模倣した人工化学ツールを用いた解析を実施し、安全性の高い増殖因子・サイトカインの新たな設計指針を得ることに成功した。
|