研究課題/領域番号 |
19K15697
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
吉井 達之 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30778048)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞 / オルガネラ / 光遺伝学 / 化学遺伝学 / 細胞内顆粒 / 合成生物学 / 蛋白質 / 機能制御 / 自己組織化 |
研究開始時の研究の概要 |
生きた細胞内での蛋白質の働きを解析するためには、イメージング技術とともに、細胞内で蛋白質の活性を『人為的に操作する』技術が鍵となる。本研究では、細胞内に人工的な空間を構築し、その内部へ特定のタンパク質を可逆的に取り込み・放出するシステムを実現する。これにより、幅広い蛋白質に応用可能な化学遺伝学(Chemogenetic)ツールを確立することができ、生命科学における大きな技術革新が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、細胞内に人工的な場(人工オルガネラ)を作製し、狙ったタンパク質を取り込んだり放出したりすることによって、その機能を光や小分子によって操作する技術を開発した。本研究で開発したタンパク質操作システムは、標的のタンパク質の構造情報を必要とせず、用意に設計が可能である。また、原理上さまざまな可溶性タンパク質に応用することが可能であると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞内で、タンパク質の機能を自在に操作することができれば、iPS細胞の効率的分化やCAR-T細胞などの細胞治療分野に貢献する技術になる。細胞内はさまざまな分子が存在し、非常に複雑な環境である。その中で、狙ったタンパク質の機能を操作することは非常に困難であるが、本研究では、それを簡単にさまざまなタンパク質へと応用できる方法を生み出した。本研究がさらに発展することで、細胞治療分野の進展が期待される。
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