研究課題/領域番号 |
19K15719
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 東京工業大学 (2020) 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2019) |
研究代表者 |
岡田 智 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 准教授 (70785229)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | MRI / プローブ / 脳機能イメージング / ナノ粒子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、神経活動に伴い増減する血中因子に応答してMRI信号を増感する磁性ナノプローブを開発し、高感度全脳機能イメージング技術を確立することを目的とする。これにより、これまで見落とされていた神経活動パターンの発見につながるブレイクスルーを実現する。
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研究成果の概要 |
脳機能の解明には、神経細胞間の情報伝達に関わる神経伝達物質を観察する技術が必要不可欠である。一方、脳深部の伝達物質を観察する手法は限られており、新たな技術の開発が望まれていた。本研究では、ドーパミン、セロトニン、グルコースに応答し、MRI画像コントラストが変化する造影剤の開発に成功した。これらの造影剤とMRIの併用によって、脳深部や広域における神経伝達物質の観察を初めて達成できると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質や、神経活動時に消費が増大するグルコースを検出するMRI造影剤の開発に成功した。これらの造影剤を用いることで、これまでの技術では困難であった脳深部における神経細胞の活動観察を、より詳細に行うことができる。つまり本研究は、感情、記憶、学習、認知などの脳機能の解明や中枢神経疾患の創薬研究を進展させる上で、極めて重要な役割を果たすと考えられる。
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